石鹸の種類

チョッと細かいお話です。

石鹸は製法によって大きく2種類に分けられます。

 

[機械練り石鹸]

石鹸素地※を特殊な混和機でロール掛けし、圧出機により圧搾しながら押し出し棒状に押し出された石鹸を連続的に型打ちします。

『機械で練る』製法から機械練り石鹸といいます。

ホテルや旅館のお風呂やアメニティーグッズで置いてある石鹸が、すぐに溶けてドロドロになった経験はありませんか?

すぐにドロドロになってしまう石鹸は機械練り石鹸の場合が多いと思います。

 

[枠練り石鹸]

石鹸素地※に、グリセリン・糖・アルコール・水などを仕込み、加熱混合、均一にし完全な液状にしてから、筒などの枠型に流し込み、冷却、固化させ小分けにします。

枠練り石鹸-流し込み  枠練り石鹸-乾燥

『枠型に流し込み』製法するのが枠練り石鹸です。

枠練り石鹸の詳しい製造工程はコチラ!です。

石鹸分として、石鹸素地の他、精製度の高い脂肪酸を中和して使用する処方もあります。

その他、原料油脂の特徴を生かし油脂から製造しているものもあります。(コールドプロセス石鹸)

透明で見た目もキレイで美容成分も多く含まれているような石鹸は枠練り石鹸が多いです。

うちぬき愛媛石鹸も枠練り石鹸です!

 

機械練り石鹸メリット

・連続して大量生産できるのでコストが安い。

・製品の乾燥工程がないので納期が短い。

・いろいろな形が出来る。

 

機械練り石鹸デメリット

・使用感で差別化が難しい。

・製品ごとの特長を出しにくい。

・コストは安いがロットが大きい。

 

枠練り石鹸メリット

・保湿成分が多量に含まれているため、使用感が滑らか。

・石鹸成分以外に美容成分を添加出来るので製品ごとの特長が出せる。

・泡立ちをクリーミーにしたり、低刺激の石鹸も作ることが出来る。

・透明感があり、見た目も美しい石鹸が出来る。

 

枠練り石鹸デメリット

・製造から製品化まで時間がかかる。(約90日)

・製造工程が多いため、コストがかかる。

 

◎うちぬき愛媛(あいひめ)石鹸は…

☆枠練り石鹸です。

☆石鹸基材には、高級脂肪酸を使用しており、刺激成分となる低級脂肪酸は使っていません。不純物もほとんどなく、見た目にも美しい透明石鹸です。

☆防腐剤・鉱物油・着色料・香料・石油系界面活性剤は使用していない、安心・安全な石鹸です。香りは、ローマカミツレ花油で天然の精油を使用しています。

うちぬき愛媛石鹸

 うちぬき愛媛石鹸

 

※石鹸素地とは

原料油脂(ヤシ油・パーム油)に苛性ソーダを加えると、脂肪酸とグリセリンに分かれます。

脂肪酸は苛性ソーダと化合して脂肪酸ナトリウム(石鹸)になります。

遊離したグリセリンは水分と混和します。

これをかくはんしながら、食塩水を次第に加えていくと、水分と石鹸が分離します。

数時間放置すると石鹸分は分離して上層に浮かび、下層は塩分およびグリセリンや各種の水溶性不純物となります。

上層の石鹸部分を取り、チップ状に乾燥させたものが石鹸素地となります。

 

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